
第19回日本術中画像情報学会
会長青木 茂樹
順天堂大学大学院医学研究科 放射線医学 教授
このたび、第19回日本術中画像情報学会を平成31年1月24日に東京赤坂のシェーンバッハサボーで開催させていただくこととなりました、順天堂大学放射線科の青木茂樹です。この術中画像情報学会は、術中MRIの導入を契機に始まったこともあり、当初から参加しておりました。その後、術中MRIのガイドライン作成に係わったことも有り、今回放射線科医である私が第19回の学会を担当させて頂くこととなりました。脳神経外科の先生方によって行われていた本会を開催させて頂くこと、誠に光栄に存じます。
術前の画像評価に関しては、情報の質・量、種類においてMRIは群を抜いていますが、術中の画像情報となると、視覚の情報だけでも術前のMRIやCTを遙かに越え、蛍光イメージなどの表面主体の画像のみならず、超音波、内視鏡やナビゲーションを組み合わせることで深部の情報も得ることができ、さらに刺激やawake手術では言語などの直接の機能的情報を得ることが出来ます。これからはそれらのビッグデータにAIを活用して統合的し最大限に利用していく時代になると思います。
人工知能の臨床応用には種々のハードルがありますが、まずはとにかく情報を集め、蓄積することが重要と思います。情報の中でも、画像の情報は位置情報を含む特異なものである上、多量であり、解析に関しても独自の手法が必要であると思います。
そのような画像の特異性・重要性を今回のテーマ、The Power of Imagingに託しました。
術中に限らず術前を含めて、機能局在のある脳における画像情報の重要性を再認識する機会となっていただければ幸いです。